辛子明太子事件

僕はたまに長男ともめる。もめる内容の9割方が食べ物のことだ。例えば手巻き寿司の時に、イクラのしょうゆ漬けが置いてあるとする。長男がデカスプーンでもりもりイクラを3杯くらいすくってご飯の上にのせるのを見て、

「皆のこと考えて取れや。」と注意するように言っているが、内心では、自分の食べるイクラが少なくなるから怒っているだけの僕は小さい男だ。

先日、夕食に辛子明太子が置いてあった。僕も長男も辛子明太子が大好きだ。長男は塾に行っているらしく、姿が見えない。家内から

「その明太子、実家から◯◯(長男)ちゃんの誕生日に送ってきた物やから、あまり食べたら、あの子怒るよ。」とのこと。とは言え、やっぱり明太子はゴハンが進む。お茶漬けしながら、2ハラ、ペロッと食べてしまった。塾から帰って来た長男が、夜食に明太子を食べようと思って、冷蔵庫のタッパーを開けると、

「あー、めっちゃ減ってるー。6コ入ってたのに4コしかないー。」と叫んでいる。ちゃんと数を数えてたんかい。細かいのー、と思っていたら、長男が僕の所に来て、

「真ちゃん(僕のこと)、僕の明太子いっぱい食べたやろー・?」

「うん、食べたで。」と答えると、

「あんまり食べんといて。あれ、お祖母ちゃんが、僕の誕生日に送ってきた、僕のやつやから。」とのこと。

翌日、また勝手に辛子明太子食べといてやろうと思い、明太子のタッパーを手に取ると、何か、紙が貼ってある。見ると、

「しんたろうさんは これを 食べないで下さい。」と書いてある。せこいやつやのー。と思い、中の明太子を少し食べて、メモのすき間に文字を書き足しておいた。

「しんたろうさんは これを(全部は)食べないで下さい。」

その夜、その明太子のメモと、タッパーの中身を確認しながら、

「あー もう。」とブツブツ言いながら、メモをはずしている長男の姿にクククッと笑う、意地の悪い真太郎先生のお話しでした。

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