「息子の謎事件」

最近、長男(高校2年生)が家に帰って来るのが遅い。普通に夜中0時回ってからの帰宅もある。家内が激怒しながら「あんた、何時やと思ってるの?あんた高校生でしょ。何やってんのよ。こんな時間まで。」と言ったら、「塾終わった後マクドナルドで勉強してんねん。」とのこと。「勉強できりの良い所までやってたらこの時間になってもうた。」とシレ~と答えている。勉強という言葉をちらつかされて家内の怒りもやや鎮火気味に。「高校生やから、せめて0時までには帰って来なさい。警察に補導されて、夜中の呼び出しとか嫌やからね~。」横で聞いていた僕は「イヤ イヤ イヤー。絶対勉強やないでしょう。だいたい高2でそこまで勉強するか?」と思っていた。

ある日、晩ごはんを長男と食べている時に2人でこの話になった。長男は「成績上げる為に夜遅くまで頑張ってるから文句無いやろ~。」とのこと。長男の顔を見ながら「絶対、嘘。ぜ~ったい嘘。ぜ~ったい嘘。だいたいお前みたいに勉強嫌いな奴が、そんな夜遅くまで外で勉強するわけないやん。それに、勉強の出来る子って、家で黙々とやるやろ~普通。勉強出来へん奴に限って、口実作って外に出て行きたがるねん。僕と似たようなタイプの人間のお前が、外で遅くまで勉強してるわけないやん。」と言うと、何やらニタニタ笑いながら「そうなん?」と一言だけ。

20時半頃、ごはん食べ終わっておもむろに「じゃあ、ちょっとシャワー浴びて、外で勉強して来るわー。」との息子に、「なんで勉強しに行くだけやのにシャワーが必要やねん?勉強するためにみそぎの儀式でもやってんのか?」と聞くと、「いや~、体がベタベタして気持ち悪いやん。」とのこと。「フ~ン。」怪しい物を見る目で長男を見ていると長男が「何よ?」「お前さあ。勉強してても何してても良いけど、薬に手を出すんと、女の子の気持ちを考えず妊娠させることはするなよ。」「はい はい。解ってます。」と言って風呂場に向かう長男の姿を見ながら、なんか、でっかくなって、親が入っていけない部分も増えてきたなーと思いながら、一回夜のマクドやスタバまで偵察に行って息子の謎の時間をあばいてやろうかと思う真太郎先生と息子の話でした。

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ハロウィンメニュー

皆様こんにちは

10/31の夕食はハロウィンメニューをご用意しました。

ハロウィンにちなんで、かぼちゃをふんだんに使用した「茶碗蒸し」や「茶巾絞り」はボリューム満点です!!

シーザーサラダには、「たまごおばけ」がいます。👻

シフォンケーキも絶品です!

寒暖差が激しい時期ですので、皆様体調崩されませんよう、お気をつけください。

「検便事件」

毎年、6月頃に職場の健康診断がある。この健診の中で40才以上の職員対象で検便検査があり、健康診断の1週間前から僕はソワソワし始める。1週間前からランダムに2日間の朝の便をとらなくてはいけないのだが、これがなかなか手強い。まず便器の中の前の部分、水がついてない場所にトイレットペーパーを敷き詰め、そこに大をするわけだが、勢いよくたくさん出てしまうと、重みで滑って水に沈んでしまう。

第一日目は、慎重を期して敷き詰めたトイレットペーパーの上に半分くらい出して、そこで一旦STOPした。ここまでは上手くいった。さあ、立ち上がって検便検査の小さな棒を便に刺すのだが、ここで思案。今ここでお尻を拭いてから立ち上げるのか?それとも拭かずに立ち上がるのか?わずか10~15秒悩んでいる間に重みで水の中に沈んでしまった。「あ~」と叫んで便器の中を呆然と眺めている。またここで思案。少しだけ水面から浮いている部分に棒を突き刺すのかどうするのか?また10秒くらい悩んでいると便は水の中にコポコポと沈んで行った。「あ~」とまた叫び声をあげてその日の検便検査は失敗に終わった。便を流しながら天井を見上げて、もう一度状況を思い浮かべながら反省する。

翌日は昨日の反省を生かし、お尻を拭かず、素早く立ち上がり検便容器の棒を便に突き刺すことに成功した。ここで次なる恐怖が沸き起こる。この便に突き刺した棒を専用の容器の穴の奥まで差し込んでカチッというまでねじ込まないといけない。でもまたこの穴が狭い。もし、便の付いた細い棒が穴をはずし、手に付いたらどうしよう。と思ったら変に手が震えだしてしまう。考えれば考える程、手が震えてくる。必死に手の震えを抑えて、なんとかカチッというまで押し込む事に成功。言いようのない充実感に満たされ、ウンウンと頷きながら、容器を袋にしまった。

検便を取り終え、朝の仕事の為にナースステーションに行き、当直明けのスタッフにこの検便の苦労話をすると、「先生、私その話去年も聞きましたよ~。私、今、ほんまにデジャヴュ見てるんちゃうかって思うくらい、同じシチュエーションで全く同じ話してましたよ~。」とのこと。

僕は、毎年この時期になると、同じ事で悩み、苦労し、同じ事で満足感を得て、同じように周りの人に説明していたという、いつまで経っても進歩のない真太郎先生のくだらないお話でした。

「家内の彼氏事件」

この一年くらい僕も、家内もNETFLIXの韓国ドラマにはまっている。僕はもう50のおっさんやのに、恋愛ドラマを見てキュンキュンするのが好きだ。見てる間は20~30才台の財閥の御曹司とか、刑事とか、完全にドラマのイケメンの主人公になりきっている。

最近、韓国ドラマで「気象庁の人々」っていうのを見ていたら、家内が横からのぞいてきて、「真ちゃん(僕のこと)の好きな人出てるやん。」とのこと。「そやねん。でも、ちょっと前に見てた『社内お見合い』ってドラマに出てた娘の方が好きになってしまって、この娘は元カノやねん。」と答えると、「そうなんやー。浮気もんやね。でもこの娘めっちゃ整形してるって有名やで。」とのこと。「僕の元カノのこと悪く言わんといて。」とアホなやり取りしてるなーと思っていると、「今、私の見てるドラマの主人公めっちゃかっこいいねん。また今度、私の彼氏紹介するわ。めっちゃ大胸筋がすごいねん。」キュンキュンしているこれまた50才のおばちゃんの言葉に思わず苦笑する真太郎先生の夫婦のバカなお話でした。

ソーラン節事件

先日、次女の運動会の応援に行った時のこと。次女の学年の出し物が、その学年の生徒全員で踊るソーラン節だった。200人以上の生徒が、頭にはちまきを巻いて、ハッピを着て踊る様は、壮観であったが、一人一人の生徒がハッピの後ろに、思い思いの好きな漢字を書き込んであるのがおもしろかった。「光」だの「愛」だの「友」だの。うちの娘は「繋」という文字だった。男の子は「剛」だの「炎」だの「龍」だの強いイメージの漢字を選ぶ子供達も多かった。

色んな漢字がある中で、「鯖(サバ)」という漢字がチラッと見えて、思わず二度見したが、もう色んな漢字の中に紛れて、探すことが出来なかった。横にいる家内に、「俺、今、鯖っていう漢字を見たような気がすんねんけど。ホラ、魚へんに青って書くやつ。」と言うと、「うそー?それめっちゃおもろいけど。小学生が考えるレベルでは無いな。高校生か、早くても中学生後半にならんと到達出来ないレベルやと思うわ。」とのこと。

その後、皆で踊るソーラン節よりも鯖ばっかり気にして探しまくったけど、最後まで見つけることは出来なかった。「魚」や「漁」はいたけど、まあ、ソーラン節やからおってもおかしないか。

運動会からの帰り道。まだ僕は「鯖」を引きずっていた。家内と自分やったらどんな漢字を選ぶかという話になって「俺やったら、『便』とか『糞(くそ)』とかやったら目立つ気がするけど。」と言うと「ほんま下ネタばっかりやなー。下品や。」とのこと。「じゃあ、〇〇ちゃん(家内の名前)やったら何を選ぶんや?」と聞くと、家内は真顔で「乳とか。」「俺と一緒やないかーい。」2人で笑いながら帰って行った。

夕食、家族が全員集まった時にソーラン節の漢字の話になった。家内が「真ちゃんが、その漢字の中に『鯖』って書いてる子がおったって言うのよー。そんなハイレベルな小学生おるわけないと思わん?」と皆に言うと、次女が普通に「あー『鯖』ね。〇〇君やわ。」と答え、家内と2人で「おったんやー。」と目をパチクリさせてたという真太郎先生のお話でした。

「イチゴタルト事件」

先日、長男の誕生日会、我が家では主役が食べたいケーキをオーダーする権利を持っている。今回長男はイチゴタルトが食べたいとのこと。家内が、ケーキ屋さんに注文して、買ってきた。

さあ、ハッピーバースデー歌うから、ろうそくに火を付けて、ケーキに乗せようと思って、箱からケーキを取り出すと、何か小さい。僕が「これ何号?」と聞くと、「4号。」とのこと。「ちょっと小さない?」と聞くと家内はムスッとして、「大きいの買ってもいつも余るやん。」とのこと。余ってんのなんか見たことないやん。と思いながら、「そうなん?」と言いながらろうそくに火をつけて、皆でハッピーバースデーを歌った。長男がろうそくの火を吹き消して、ケーキを食べる段になって、「オレ、ダイエット中やから、夜に食べるのはやめとくわ。」とのこと。うちの決まりとして主役が、ケーキに手をつけない限りは、他の人はケーキを食べることが出来ない。ということでその晩は誰もケーキを口に入れることが出来なかった。

翌日、朝になった。イチゴタルト食べようと思って箱を開けるとまだ長男はタルトに手を付けていない。「早よ食べてくれよー。」と思いながらタルトを断念し、仕事に出た。夕方自宅に帰ると長男がいて、「ちょっとイチゴタルト食べたから、食べてえーよー。」とのこと。箱からタルトを出すと、長男は30°くらい、つまり時計でいうところの1時間のうちの5分くらいを食べていた。「じゃあ、僕もちょっともらうで~。」と言いながら、僕は60°くらい、つまり時計でいうところの1時間のうちの10分くらい食べさせてもらった。この時点で残りのタルトは全体の3/4になっていた。家内も、長男も次女も夜はケーキを食べないとのことで、結局タルトは3/4残ったまま次の日の朝を向かえることになる。

翌日の朝、家内と次女はスケートの朝練に出ていて不在。僕と長男は、仕事と学校で同時に家を出て、長女だけが、朝練もなくゆっくり登校するようだ。

その日の夕方、家に帰って来たら、ダイニングで何か言い争っている声がする。ダイニングに入り「どうしたん?」と聞くと、長男が、「僕のイチゴタルトあと10分くらいしか残ってへんねん。△△(次女の名前)はまだ食べてへん言うてるし、母も食べてない言うてるし、犯人は〇〇(長女の名前)しかおらへんのに『自分はそんなに食べてない。』って言い張るねんけど、真ちゃんはどう思う?僕、主役やのに5分くらいしか食べれてないって、ひどくない?」とのこと。「俺、昨日10分くらい頂いたで。俺が食べ終わった時点で3/4くらい残ってたけど。皆、今朝食べたんちゃうん?」と言うと、次女が「私、今日学校から帰って来て食べようと思ったらほとんど無かってん。」家内も「私もまだ手をつけてないねん。」とのこと。長女は「私、朝食べたけどちょっとしか食べてないで。」長男が、長女に「でもタルト食べたんやろ?時系列に考えてみようや。朝、僕と真ちゃんは一緒に家を出ました。母と△△(次女の名前)は朝練から帰って来て、ケーキ食べずに仕事と学校に出ました。〇〇(長女の名前)は朝、イチゴタルト食べたって言うてたやん。さあー犯人は誰でしょう?って〇〇(長女)しかおらへんやろ!」長男はかなり興奮気味。長女も「私もあんまり食べてへんて言うてるやろ。なんで自分のせいにされなあかんねん。」長女の言葉に「お前のあんまりってどの位やねん?」と思いながら、長男、長女の罵声の浴びせ合いを横から見ていた。家内もなんかニヤニヤ笑いながら見ている。次女は、自分が巻き込まれんようにと思いながら、少しオロオロしている。おそらく長女は、いつも自分がダイエット、ダイエットと言ってるから、自分が食べたとは言いにくいのかなーと思っていたら、すごい事を言い出した。「だいたいあんた(長男のこと)がタルトすぐに食べへんからこんなことになんねん。それにチマチマ食べんなよ。」え~?と思って聞いてたが、最後に、「だいたい、買って来たケーキが小さすぎんねん!」の言葉には、「えーそっちなん?」と目をパチクリさせる僕と家内の横を長女はバタバタ走りながら、逃げるように自分の部屋に向かい階段をかけ上がって行ったという真太郎先生のちょっと食い意地のはった家族のお話でした。

「水泳部事件」

これはうちの長男(高2)の話。長男は、高校に入って水球をしたくて、水泳部に入った。でも水球の試合だけではなく、普通に競泳の試合にも出ないといけないことになったらしい。普通の高校の水泳選手の場合、50mをクロールで25秒くらいで泳ぐらしい。長男は高校に入って初めて水泳部に入ったもんだから、なんぼがんばっても50mをクロールで35秒くらいかかるとのこと。しかも、ちゃんとした飛び込みが出来ないらしくいつも飛び込みは腹打ちでびっくりするくらい水しぶきが上がるそうだ。今回の試合では一番ビリになるのが嫌で50mのクロールのラップタイムを鯖読んで38秒で登録し、試合にエントリーしたとのこと。

試合当日、いざスタート台に乗って周りを見渡したら、他のコースの選手は全員、130cmか140cmくらいの小学生。自分だけが175cmでいきった競泳用のパンツを履いている。この時点で笑いが込み上げてきたらしいが、スタートの合図とともにビックリするような腹打ちの飛び込みを披露。その後クロールで泳ぐと、その日は調子が良く、32秒で泳ぎきり、断トツの一位で戻ってきたらしい。

家に帰って来るなり、「小学生相手に175cmの僕が本気で泳いでいる絵ヅラって面白くない?」と言ってる長男に、「確かに、話を聞いているにはおもしろいけど、その小学生達を応援しに来ている親達は、きっと『なんやあいつ』って目で見てるやろうな~。」と答えた。

真太郎先生の長男のちょっとおもしろかったお話でした。

「人間、本気で腹がたつと・・・その続編事件」

僕はいつもこうやってブログを載せてるけど、ほんまは、パソコン入力が出来ないので、僕が手書きで書いた原稿をスタッフがパソコン入力してくれている。今、主にパソコン入力してくれているのは、いつも皆さんの超音波をしてくれている臨床検査技師さんで、先日、その技師さんと相談して、そろそろうちの家内もダウン燃やされた事、忘れかけてるはずやから「人間本気で腹がたつと・・・事件」そろそろブチ込みますかという事になった。

「先生、今日この原稿、パソコンに入れとくので後で見といて下さいね。」「了解。」と言うことで、そのまま朝の外来診察がスタートした。その日は患者さんも多くて、13時30分を回り、最後の患者さんの診察が終わって、クタクタになりながら外来横の事務室の扉を開け、「お疲れ様でした。有難うございました~。」と入ろうとすると、奥で家内が一人机に座って仕事をしている。なんか凍りつくような空気を感じつつ「あ~〇〇ちゃん(家内のこと)お疲れ~。」と声をかけると、こちらにはいっさい顔を向けず、机の上を見てたんたんと仕事をしながら「ダウン燃やした事、ブログに書いたんやね。」激怒するでも無く、普通の会話のトーンで。「え?」背中から多量の汗が噴き出すのが感じられる。

「オッシー(スタッフの事)が、ブログ書きかけの所で、他の仕事に呼ばれていって、そこの机の上に原稿とパソコンそのままにしてたから見えたよ。」まだ普通のトーン。まだ僕の顔は見てもくれない。(誰か助けて~)と思いながら、固まっていると、ぼそっと一言「アホちゃう。」(嫌~。恐すぎる~。)胃から何か飛び出しそうな感覚になりながらしぼり出すように「ごめんなさい。」と言って開けかけていた扉を静かに閉じた。

その後何も知らずに嬉しそうな顔をしながら戻って来たスタッフに「オッシー、頼むわ。ブログ入力する時は、家内に見つからんようにしてや~。俺、今日家に帰られへんやんけ~。」とオッシーにあたるどんくさい真太郎先生のお話でした。

「僕のプライベート空間、密室事件」

少し前置きをつくりますが、下品な話が嫌いな方、真太郎先生に幻滅するのが嫌な方は読まない方が良い内容です。

先日、家内と話していると車の中での運転中の過ごし方についての話になった。「私、ひたすら音楽かけてそれを聴いているわー」とのこと。「僕、ラジオつけて、運転してるけど、車運転している時間の2~3割くらい鼻くそホジッてるかもしれへん。運転していてもよく対向車線を走っている車のおじさんが鼻ほじっているのよく見るやん。きっとおじさんは皆一緒やで。」「えー汚な~。そんな姿、患者さんに見られたらどうすんのよー。」「どうすんのよ~。って言うたって車の中は僕のプライベート空間やん。何しとってもえーやん。でもたまに患者さんに『先生、車乗ってるの見ましたよ~』と言われたら、僕はまず『その時鼻ほじっとったんちゃうか』とドキドキするもん。」「ちょっとー。でもそんなにずっとほじってないとあかんくらい鼻くそあるの?」「いやいや、ある程度で探索は終了になるけど、あとは惰性でほじってるな~。たまにかなり深いところに獲物がおって夢中でハントしていることはあるなー。」「ほんでほじった鼻くそはどうすんのよ~。」「ある程度、指でまるめて、車の中に落としているような。」「オエーじゃあ、助手席とかにもめっちゃ散らばってるんちゃうん?もう乗るん嫌や~。」とのこと。

でも実際、運転中に鼻をほじっているとちょっと自分なりに考えることがある。「もし、僕が鼻をほじっている状態で事故にあい、死体を発見された際に、鼻から指が突き抜けていたら、間違いなく事故にあう直前まで、かなり深い所まで鼻をほじっていたんだろうな~。それによる前方不注意で事故になったんやろうな。」って事になるんやろうな。と、漠然とした不安に陥る、真太郎先生のプライベート空間でのお話でした。くだらない話で申し訳ありません。

「人間、本気で腹がたつと……事件」

 ある冬の日、仕事を終えて自宅に帰ると、家内、長男と次女はまだ帰宅しておらず、長女は既に家庭教師の先生が来られており、キッチンで一人寂しくテレビを見ながら夕食を食べることとなった。キッチンの僕が座るイスの背には、家内のお気に入りのダウンがかけてあった。少し背中がモゴモゴするから、こんな所にかけとらんと、ちゃんとしまいなさいよー。と思いながらも、めんどくさいから、そのままにして、テレビを見ながら食事を食べていた。

 少し寒いから、後ろの電気ストーブをつけて、テレビをボーっと見ていると、「終わったで~。」と長女の声。「あっそうなん。じゃあ先生にあいさつしに行くわ。」と言って、先生の所まで顔を出し、少しばかりお話をしてキッチンに戻ってくると、なんか焦げ臭いにおいがする。「あ~!」と思ったが、既に遅かった。イスにかけてあった家内のお気に入りのダウンが電気ストーブで燃えてもくもく煙が上がっている。急いでダウンを持ち上げたが、背中の中央部が携帯電話くらいの大きさで溶けて、中の羽毛が露出している。

 「やってもうた~。」と叫ぶ僕の所に長女がやって来て「うわっ臭。どうしたん?」「〇〇ちゃん(家内)のダウン、ストーブで燃やしてもうてん。」「うわーそれママのお気に入りのやつやん。どうするん?」「いや~。どうしようもないわ。でも、こんな所にダウンかけたままにしてるママも悪くない?」と僕が言うと、長女は「うわ~。その言葉そのままママに言えるん?」とのこと。「言えるわけないやん。とりあえず〇〇ちゃん(家内)に電話してまず謝るわ。」

 ということで家内の携帯に電話。「もしもし、晩ごはんちゃんとわかった~?」と機嫌良く話す家内に、ダウン炎上の件を話し謝罪すると、「えー?どういう事。帰ってからきちんと話聞くわ。」明らかに声色が変わっていた。

 しばらく家内の帰宅を待っていたが、なかなか帰って来ないので、先に風呂でも入っておこうと思い、体を洗って湯舟につかっていると、「ただいま~」と次女の声。「帰って来た」と思い、素っ裸のまま、バスタオルだけ腰にまいて家内のもとへ。「大変申し訳ありません。」ダウンを見てボー然としている家内は、あまりにも怒りすぎていて、言葉を発する度に「真ちゃん(僕のこと)やったら、もっと怒っている。」だの「真ちゃんやったらもっと大ごとになってる。」を連発している。「ちょっとどうしてくれるのよこのダウン。」とか、「ちゃんとストーブ確認してから席をたちなさいよー。」とかではなく、また、「家が火事にならなくて良かったね~。」とかそんな言葉も当然なく、ただひたすら「真ちゃんやったら、もっと怒って、こんなもんじゃすまない。」これをくり返していた。こちらも悪いと思っているので「すみません。ごめんなさい。」それしか言いようが無かったが、家内の怒り様と言葉を聞いていると、「この人(家内)は、自分の最大級の怒りを、相手が同じ立場なら、こんなものじゃすまない。あなたならもっともっと怒っている事なのよ~」と表現する人なんだと思い、こんな事言ったら更に怒られるけど、なんか笑えてきた。

 この件がある程度落ち着いた所で、僕は夜の当直の為、マムクリニックに戻った。当直のスタッフに、先程の事件を話すと「それは、〇〇さん(家内)怒りますわー。」家内の怒り様に納得。僕が「でも、家内が本気で怒ったら、『真ちゃんやったらもっと怒ってるで~』ばっかり言うてはんねん。」と言うと、そのスタッフも「それ解かるー。私も旦那に本気で腹立ったら、あんたやったらこんなもんじゃすまない。あんたやったら、もっと大ごとになってる。とか連発しますもん。」とのこと。ちょっと同意を得て嬉しくなって母親(マムのおやつガール)に一連の事件を話してその日は就寝。

 翌日仕事を終えて、家に帰ると、家内がボソッと「ひとつも反省せず、もう昨日の事ネタにしてるんや。」「え?どういう事?」「今日お義母さん(マムのおやつガール)が、嬉しそうに昨日の件、話しに来はったで。ひとつも反省せず、またこの話ネタにしてブログに載せようとか思ってるんちゃうん?」「え~そんな事無いよ。」声を震わせながら、背中に冷たい物が流れるのを感じた真太郎先生のお話でした。

 ちょっと時間をあけて、ほとぼりが冷めたころにこの内容は載せようっと。